「ローソンのセルフレジが使いにくすぎる」
2025年後半から2026年2月の現在まで、X(旧Twitter)などのSNSでこんな投稿をよく目にするようになりました。
実はローソンのセルフレジの使いにくさについては数年前から話題になっていましたが、「ファミマやセブンはあんなにスムーズなのに、なぜローソンだけ?」と、他社との比較で最近は特にバズっているようです。
普段はセルフレジに迷わず突進する「セルフレジ派」の筆者ですが、実はローソンのセルフレジだけは、いまだに攻略できていません。
今回は、なぜローソンのセルフレジがこれほどまでに「使いにくい」と叩かれているのか。
その原因を、最新の操作フローや世間の声、そして私の敗北エピソードとともに詳しく紐解いていきます。
ローソンのセルフレジが使いにくい 5つのポイント
私たちがイメージする「直感的なレジの流れ」は、次のようなステップではないでしょうか。
ローソンが使いにくい最大の理由は、この体に染み付いた「直感的な流れ」を、最初からバキバキに壊してくる点にあります。
ローソン流の手順に沿って、イライラポイントを見ていきましょう。
① 最初に決済方法を選ばされる
有人レジでもセルフレジでも「まず商品をピッとする」ところから始めたいところ。
しかしローソンでは、最初の画面で「何で払うか」を宣言しなければなりません。
「有人レジで、商品を置く前に『PayPayで払います!』って宣言しないよね?」
この逆転現象が、ユーザーを地味にイラッとさせ、操作ミスを誘発する原因になっています。
② 「レジ袋の要否」を回答しないと先に進めない
支払い方法を選んだ後、今度は「レジ袋は必要ですか?」という壁が立ちはだかります。
これに回答(またはレジ袋をスキャン)しないと、商品のスキャン画面に移行できないレジが多いのです。
「早く商品をピッピして買い物がしたい」というユーザーの焦りを煽る設計になっています。
③ 手持ちバーコードリーダーの不便さ
セブンイレブンなどの固定式スキャナーと違い、ローソンは多くの店舗で「ガンタイプのリーダー」を自分で持ってバーコードを読み取るスタイルです。
片手に商品、片手にリーダーを持ってピッとしなければならないので、スマホや財布を置く場所がなくて地味にパニックになります。
そして、「片手で商品をスキャンしながらもう片方の手で次の商品を準備する」だとか、「スマホや財布を準備しておく」といった『次の動作』ができず、効率やスマートさを求める層から不評を買っています。
④ バーコードリーダーの感度が悪い
さらに追い打ちをかけるのが、スキャナー自体の精度の低さ。
「なかなか読み取ってくれない」「反応がワンテンポ遅い」といった声が多く、これは単純にイラッとしますよね。
⑤ ポイントカードの登録が二度手間
商品のスキャンが終わった後は、「Pontaポイントですか?dポイントですか?」を選ばされます。
さらに「スライドですか?タッチですか?」と、ポイントの付与方法まで選ばされる。
「ポイントの種類を選んだら、スライドかタッチかも自動判別してくれよ!」
そんな「だるさ」も、現代のUX(ユーザーの利便性)としては厳しいものがあります。
セルフレジ操作中に店員を呼ぶと「ふりだしに戻る」
お酒の年齢確認や公共料金の支払いなど、「店員さんの助け」が必要になるケースは、ローソンに限らずコンビニ業界共通の仕様です。
以下の3つについては、最初から有人レジへ行くのが正解と言えます。
- お酒・タバコ: 法律上の年齢確認が必要なため、店員さんの操作が必須。
- 値引き商品: 「30円引き」などのシールは、セルフのスキャンでは自動反映されないため、店員さんの手入力が必要。
- 収納代行(公共料金): 押印や控えの受け渡しがあるため、セルフでは完結しません。
しかし、こうした「コンビニ業界共通のハードル」であっても、ローソンの場合はイライラが別次元です。
特に不評なのが、店員さんが介入した際に発生する「操作のリセット」。
例えば、値引きシールの処理のために店員さんがレジを専用モードに切り替えた瞬間、せっかく自分で選んだ「支払い方法」や「レジ袋の要不要」が消えてしまい、最初から選び直しになる二度手間が発生しやすいのです。
さらに追い打ちをかけるのが、ローソン特有の「クーポン」文化です。
他社ならアプリ画面を提示するだけで済むところを、ローソンは店内のLoppiでわざわざ「紙のクーポン」を発券する必要があったり、スキャンする順番を間違えるとエラーになったりと、操作の難易度が一段高く設定されています。
「店員さんを呼んで最初からやり直すなら、最初から有人レジに並べばよかった」
これが、多くのユーザーがローソンのセルフレジで挫折する大きな要因となっています。
そもそもセルフレジなのだろうか【筆者体験談】
ここで少し、私の話をさせてください。
私は40代ですが、デジタルに疎い方ではありません。
セルフレジが置いてある店舗(スーパーなど)では積極的にセルフレジに突進していき、初見のセルフレジでも問題なく操作できます。
店員さんに助けを求めたこともない、セルフレジ優等生(自称)です。
そんな私でも、近所のローソンに行くと、セルフレジの前で立ち往生してしまいます。
そもそも、そのレジが「本当に今、セルフレジとして機能しているのか」が5秒観察してもわからないのです。
カウンターには「セルフレジ」の緑色の看板がぶら下がっている。
しかし、そのレジカウンターの半分を、コーヒーの「空カップ」が占拠している。
「商品を置くスペースがちょびっとしかないけど……ここでピッてやっていいの? 」
「それともここはコーヒーのカップを置く専用の場所?」
セルフレジと思われるカウンターを凝視すること約5秒。
私が考えているうちに、何かの作業中だった店員さんが有人レジに立ち、「こちらどうぞー!」と爽やかに呼ばれる。
結局、今日も私は有人レジに吸い込まれていくのです。
同じ体験をした方がいるのか不明ですが、この「そもそもそこがセルフレジなのかどうか迷う」カウンターの在り方も、店舗によっては大きなハードルになっていると感じます。
それでもローソンがセルフレジを置くメリット
これだけ叩かれても、そしてローソンの経営陣が「使いにくい」というお客様の声を知っていても(おそらく知っています)、ローソンがこの仕様を貫くのには理由があります。
人手不足への切り札
コンビニ経営において、最大の課題はスタッフの確保。
たとえ使いにくくても、1日数時間のピークタイムをセルフレジが補ってくれるだけで、店舗運営は劇的に楽になります。
利益優先の経営戦略
2024年度に過去最高益を叩き出しているローソンにとって、レジの使い勝手改善は「優先度の低い問題」なのかもしれません。
立地が良く、魅力的な商品(スイーツやからあげクン!)があれば、レジが多少使いにくくても客は来る、という強気な姿勢も見え隠れします。
非対面の安心感
コミュ障気味な人にとっては、一言も喋らずに決済を終えられる選択肢があること自体は、大きなメリットです。
まとめ
ローソンのセルフレジは、実は今も進化の途中にあります(たぶん)。
2025年の最新情報では、不評だった「レジ袋登録」をスキップできる設定を導入する店舗も増えているようです。
店舗によって「使いやすい最新型」と「イライラ必至の旧型」が混在している、いわば「レジガチャ」状態。
もし、あなたがローソンでセルフレジに挑んで失敗したとしても、それはあなたがポンコツだからではありません。
システムのUX(ユーザーの利便性)設計が、ちょっとだけユーザーの心に寄り添い切れていないだけなのです。
次にローソンへ行った時、勇気を出して「支払い方法選択」ボタンをポチッとしてみてください。
その先には、他社レジでは味わえない「独特な達成感」が待っている……かもしれません。

