2025年12月16日、「Yahoo!リアルタイム検索」で「パンダで暮らす」という言葉が急上昇ワードとしてランキング入りしていました。
「パンダで暮らす」?????
その不思議な響きと、頭の中に広がる様々な情景に、筆者は心を掴まれました。
このパワーワードがが、なぜ今、多くの人の関心を集めているのか。その理由を探ってみました!
「パンダなんかいらない」と言ってる人たちは、パンダで暮らす人々の損害を補填してくれるんでしょうか。彼らは何も悪いことしてないのに。https://t.co/1oIVUSWt6B
— 町山智浩 (@TomoMachi) December 16, 2025
「パンダで暮らす」とは
「パンダで暮らす」というワードは、アメリカ在住の映画評論家、編集者、コラムニストの町山智浩(まちやま ともひろ)氏によるX(旧Twitter)の投稿から生まれた言葉です。
発端は、上野動物園の双子のジャイアントパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」が来年1月下旬に中国に返還され、日本国内のパンダ飼育数が0になるという報道に対する、タレントのフィフィさんのX(旧Twitter)での私見でした。
⬜️上野の双子パンダ、来年1月返還 日中関係悪化で新規貸与不透明https://t.co/EtxmWM0A5L
— フィフィ (@FIFI_Egypt) December 15, 2025
今後、中国がパンダを「外交カード」としてチラつかせてくるかもだけど、もういい加減、貸して下さいなんて頭下げるのはやめようね。そもそも生き物を外交カードにしないで下さい。中国に見に行けばいい。
中国がパンダを「外交カード」としてチラつかせてくるかもだけど、もういい加減、貸して下さいなんて頭下げるのはやめようね。そもそも生き物を外交カードにしないで下さい。中国に見に行けばいい。
(引用:フィフィのX(旧Twitter))
これに対し、町山氏はフィフィさんの投稿を引用して、
「パンダなんかいらない」と言ってる人たちは、パンダで暮らす人々の損害を補填してくれるんでしょうか。
(引用:町山智浩のX(旧Twitter))
と疑問を投げかけました。
この「パンダで暮らす」という一言が、多くの人々の関心を引きつけ、ワードが急上昇する結果となりました。
パンダで暮らす人々って誰やねん
「パンダで暮らす」に対するX民たちのツッコミが止まりません。
- パンダで暮らす人ってなに?笑
- パンダ業界とかあるの?
- パンダの中の人?
- パンダの飼育員は、担当する動物が変わるだけだよ!
- サカイ引越センターの人のことかな?
パンダで暮らす人とか草超えて笹
— そう (@VK81812) December 16, 2025
「パンダで暮らす」という言葉自体が持つ面白さに対してツッコミを入れる人が多い一方で、町山智浩氏が投げかけた経済的な視点に対して異論を展開するX民も多くいました。
- 動物園にパンダをお迎えすることにかかるコストは高く、何十億もの赤字にしかならない
- パンダで暮らす人たちがパンダがいないことでどう困って損害を被っているのか教えてくれ
- パンダで暮らす人々と日本国民全体の被害とではどちらが重要なのでしょうか
- パンダで暮らす人が何百人いるのか知らないが、年間10億円以上のレンタル料を払っていて、どちらの損害が大きいのだろうか
感情論と経済的視点の対立
町山智浩氏の発言がこれほど注目された理由は、パンダ返還のニュースに対して
という、対立構造にあるのではないかと考えます。

「パンダで暮らす」という言葉自体がパワーワードだとも思う
パンダは上野動物園の集客の柱であるだけでなく、周辺の飲食店、土産物店、宿泊施設などが街をあげてパンダを愛しており、地域経済全体に年間数百億円規模とも言われる巨大な経済効果をもたらしています。
上野周辺の施設だけでなく、そこに商品を卸していた、例えばぬいぐるみやお饅頭などを製造している工場も多大な損害を受けることでしょう。
日本のパンダ産業は動物園からホテルから飲食業からグッズまで大変な規模ですよ
(引用:町山智浩のX(旧Twitter))
また、上野動物園では、東園側にいるパンダ目当てで来園する人たちに西園にも来てもらうために、多額の費用と時間をかけて西園に巨大なパンダ展示ゾーンを完成させたばかりでした。
町山氏の「パンダで暮らす」という言葉は、パンダがいなくなることで、地域の人々の生活に与える影響や、仕事を失う人もいるという、パンダの存在が持つ経済的な重みを示しました。
まとめ
「パンダで暮らす」。
この強烈なパワーワードの面白さに、純粋に心惹かれた人も少なくないと思いますが、この言葉は面白いだけでなく、誰かの生活や人生が「パンダ」というかわいい存在と密接に結びついているという事実があります。
町山智浩氏が人々を笑顔にしようと思って「パンダで暮らす」という言葉を選んだかどうかはわかりませんが、このユニークな言葉が多くの人の心を捉え、パンダの外交的な側面だけでなく、地域経済という現実的な側面からも活発な議論を社会に投げかけるきっかけとなりました!



