2026年2月6日にミラノ・コルティナ冬季五輪がいよいよ開幕します。
開幕を飾るのはスノーボード男子ビッグエア予選。
そこで「人類史上、最も空中で回転する男」として世界中から注目されているのが、日本代表の荻原大翔(おぎわら ひろと)選手。
荻原選手は3歳でボードを始め、12歳でプロ資格を獲得。
2025年に「世界初の技」を成功させ、ギネス記録にも認定された20歳の若き天才です。
荻原選手をスノボ好きにさせたお父さんのエピソードや上手くなるコツなど、わかったことを詳しくまとめました!
荻原大翔選手のことを知って、#オリンピック のスノーボードをさらに楽しもう🤩
— オリンピック (@gorin) February 4, 2026
荻原選手も出場予定の #スノーボード 男子ビッグエアは明日2月5日(現地時間)に予選が行われます🏂✨ pic.twitter.com/nJ1bu2ZPjM
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【保存版】スノーボード競技のざっくり分類表
まず、スノーボードに詳しくない方に向けて、競技の分類について少々。
(筆者のことです。)
スノーボード競技は、「技のすごさを競う採点系」と「速さを競うタイム系」の2つに大きく分かれています。
| 競技カテゴリー | 種目名 | どんな競技? | 見どころ・注目選手 |
| 採点系 (フリースタイル) | ハーフパイプ (HP) | 半円筒状のコースを往復してジャンプ! | 平野歩夢選手・工藤璃星選手に注目! 圧倒的な高さと空中戦。 |
| ビッグエア (BA) | 巨大な台から一回だけ大ジャンプ! | 荻原大翔選手の主戦場! 空中で何回転もする大技の迫力。 | |
| スロープスタイル (SS) | 障害物があるコースを滑り降りる。 | ジャンプだけでなく、レールなどの テクニックも見られる「雪上の遊び」。 | |
| スピード系 (レース) | パラレル大回転 (PGS) | 2人同時に滑って速い方が勝ち! | 隣の選手が見えるので、 手に汗握るデッドヒート! |
| スノーボードクロス (SBX) | 4〜6人で一斉に滑り降りる! | 「雪上の格闘技」。 接触や転倒もあるハラハラ感。 |
荻原大翔のプロフィール
まずは、荻原選手の基本プロフィールから見ていきましょう。
- 名前 荻原 大翔(おぎわら ひろと)
- 生年月日 2005年7月19日(20歳)
- 出身地 茨城県牛久市
- 身長 推定172cm
- 出身校 日本体育大学柏高等学校(千葉県)
- 所属 TOKIOインカラミ スノーボード部
所属の「TOKIOインカラミ」は、平野歩夢選手や工藤璃星選手も所属する、スノーボード界の最強チームです。
「2340(6回転半)」でギネス認定
荻原大翔選手の名前を一躍世界に知らしめたのが、「2340」という数字です。
これはスノーボードの回転数のことで、1回転(360度)×6.5回、つまり空中で「6回転半」回ることを意味します。
荻原選手は2025年1月、世界最高峰の招待制大会「X Games(エックスゲームズ)」に初出場し、横6回転半する「バックサイド2340メロン」を史上初めて公式大会で成功させ、金メダルを獲得しました。
この歴史的な偉業は世界中でニュースとなり、2025年9月27日に正式にギネス世界記録に認定されました。
「2340」は、専門的には「2340ミュートグラブ(またはメロン)」と呼ばれます。
超高速で6回転半もしながら、空中で自分の板の縁をギュッと掴む(グラブする)という離れ業です。
それまでは「2160(6回転)が人類の限界」と言われてきましたが、荻原選手はその壁を超えていきました。
さらに、つい先日(2026年1月)の「X Games」でも再びこの技を完璧に決めて2連覇を達成!
まさに、ミラノ五輪で金メダルに最も近い「スピンマスター」なのです。
荻原大翔の家族構成
荻原大翔選手は、3歳でボードを始め、12歳でプロ資格を獲得。
その才能を目の当たりにすると、ご家族のことも気になってきます。
「ご両親や兄弟もプロアスリートなのでは?」
最近のスポーツ界では、「親も元オリンピック選手」というサラブレッドの活躍が目立ちますが、荻原選手は違いました。
父・荻原 崇之さん
荻原大翔選手を3歳から雪山に連れて行ったのは、父親の崇之(たかゆき)さんです。
スノボ好きの元競技者
17歳からスノーボードを始め、今も滑っているとしたらキャリア35年を超えるというスノーボード好き。
あの大翔選手を育てたお父さんなら、さぞ名のあるプロ選手かと思いきや、崇之さんはかつてのインタビューで「自分は底辺の競技者。すごい下手なんです(笑)」と謙遜していました。
(参考記事:話題のスーパーキッズ!荻原大翔くんのパパ/荻原崇之/2015年)
「下手」とは言っても、崇之さんはハーフパイプの大会に出場したり、海外キャンプに参加したりと、相当な腕前だと思われます。

「大会に出る」時点で、下手なわけがないよよね!



趣味のスノボ好きは「競技者」とは言いませんよ!
自分が滑りたい
そんな父・崇之さんが大翔選手に厳しい英才教育を施したのかと思いきや。
崇之さんが荻原選手を雪山に連れて行ったのは、「自分が滑りに行きたいから、息子を遊ばせるという口実を作っただけ」。
そして、ゆくゆくはお母さんも一緒に、親子で滑る事ができたら良いな、と思っていたのだとか。
そこで崇之さんがしたのは、大翔選手に技術を教え込むことではなく「スノーボードを好きになってもらう」ことでした。
- 山に行く時は、好きなDVDをレンタルして車で見られる特典付き
- ポケットには常にお菓子を忍ばせる
- 天気の良いスキー場を選ぶ(吹雪は大人でも辛いし、嫌いになっちゃうから!)



自分の欲求にまっすぐ!笑
このパパ好き!



息子がぐずったら、自分もスノボ行けなくなっちゃいますもんね
「教えない」教育
父・崇之さんは大翔選手を「スクールに入れたことは一度もない」と語っています。
だからと言って、崇之さん自身がコーチとして手取り足取り教えていたのでもありません。
崇之さんは、大翔選手を「上手い人がたくさんいる環境に置き続ける」ことに徹したのです。
毎週、大翔選手を練習場に送迎し、そこにいるプロライダーや常連客からアドバイスをもらえる環境をプレゼント。
気づけば大翔選手は、お父さんが整えた「最高の遊び場」でメキメキと才能を開花。
大翔選手が「練習が辛いと思ったことはない。楽しくてしょうがない」と語るほどポジティブに成長したのは、お父さんが自分の趣味に付き合わせた結果、「努力を努力と思わせない楽しさ」を教えたからなんですね。
母もスノーボード経験者
なお、お名前など詳細は明かされていませんが、お母さんもスノーボード経験者です。
2015年のインタビューの時点で「15年程度のキャリアがある」と父・崇之さんが語っています。
大翔さんが1~2歳の頃には、大翔さんをスキー場にある託児所に預けて夫婦で滑っていたこともあるのだとか。
「両親のバックアップがなければ、今の自分はいない」と大翔選手が語るとおり、お父さんだけでなく、お母さんの存在も不可欠でした。
毎週末、茨城から福島や長野まで、片道数時間をかけて行われる送迎。
膨大な荷物の管理や、車中泊を伴う遠征生活を支えたのは、お母さんのサポートあってこそでした。
妹が2人いると思われる
公式な発表やこれまでのインタビューでは、荻原大翔選手に兄弟・姉妹がいるという情報は見当たりませんでした。
しかし父・崇之さんのInstagramに、女の子の写真とともに「卒業おめでとう」との投稿があり(2020年3月)、さらにフォロワーからの「何人兄弟でしたっけ?」という質問に対し、崇之さん自ら「3人ですよ」と返信されています。
さらに遡ると、2018年の投稿ではイルミネーションを楽しむ2人の小さな女の子の写真も。
お父さんのコメントと合わせると、大翔選手は「2人の妹を持つ3人兄妹の長男」である可能性が極めて高いです。
世界を股にかけるトップライダーでありながら、実は2人の妹を持つ優しいお兄ちゃん。
そんなバックボーンを知ると、あの爽やかな笑顔も、どこか頼もしさを感じさせてくれますよね。



こんなお父さんだし、賑やかで楽しそうな家族ですね
(「こんな」って言うな)
荻原兄弟とは無関係
荻原大翔選手は、スキーノルディック複合の選手として一世を風靡した双子の荻原健司・次晴さんと同じ苗字であることから、
「親戚なの?」「スキー・スノーボードのエリート一族?」
と思うかもしれませんが、血縁関係は一切ありません。
荻原大翔選手のご両親は一般の方であり、二世選手ではない「叩き上げ」の天才です。



蛇足だったかしら……
上手くなる秘訣は楽しむこと!
今の荻原大翔選手を見ていると、金メダルを獲って観客席に飛び込んだり、「楽しみながら滑れば結果はついてくる!」と笑顔で語ったりと、超ポジティブな印象を受けます。
しかし、意外にも幼少期は「すごくシャイで、自分から話せないタイプ」だったのだとか。
スノーボードで結果が出始め、自分の滑りを見た人が「面白い!」と喜んでくれることが自信になり、今の明るい性格に変わっていったそうです。
「筋トレが大嫌い」な異色のアスリート
トップアスリートといえばストイックな筋トレを想像しますが、荻原選手は「筋トレが大嫌い」とはっきり言っています。
「だって筋トレしてもスノーボードのスキルは上がらないし。
その元気があるならスノーボードします(笑)。」
(引用:「6回転半で話題のプロスノーボーダー、荻原大翔はどんな人?」)
根っからのスノボ好きですね!
1年の半分は練習拠点のある宮城県で一人暮らしをし、定休日以外は毎日4〜6時間もジャンプ台に向き合う。
その過酷な練習をも楽しめていることが、世界一の回転力を生む秘訣なんですね。
狙うは常に「見ていて面白い」金メダル
荻原選手のモットーは、単に勝つことではなく「見ていてワクワクさせること」。
「2位や3位になるくらいなら、失敗してもいいから最高難度の技で優勝を狙いたい。」
「見ていて面白いからいいでしょ、ってコーチにも言っちゃう(笑)」
(引用:「6回転半で話題のプロスノーボーダー、荻原大翔はどんな人?」)
そんな強気な発言も、自分の技術への絶対的な自信があるからこそ。
「みんなを上回るために、誰にも真似できないすごい一発を決める」
その「魅せる」ことへのこだわりが、X Gamesでの初出場初優勝、そして人類初の「2340(6回転半)」という伝説を生み出したのですね。



ワクワクしたい!
ミラノ五輪での滑りも楽しみです!
荻原大翔の主な実績
荻原大翔選手のこれまでの輝かしい実績もまとめておきますね。
3歳でスノーボードを始め、9歳で世界最年少で横3回転技に成功、そして12歳でプロ資格を獲得。
10代から世界を舞台にトップクラスの成績を残し続け、国内大会でも無双状態なんです!
- 2021年:
- 全日本スキー選手権大会 スノーボード・ビッグエア 優勝
- 全日本スキー選手権大会 スノーボード・スロープスタイル 優勝
- 2022年:
- 4月:セッションイベント「The Nines(スイス)」にて、世界初となる「2160(6回転)」成功
- 2023年:
- FIS スノーボード・ワールドカップ(スイス・クール大会)ビッグエア 優勝(自身初となるW杯タイトル)
- 2024年:
- FIS スノーボード・ワールドカップ(中国・北京大会)ビッグエア 優勝
- 2025年:
- 1月:X Games Aspen 2025(アメリカ)ビッグエア 優勝
- 大会史上初となる「2340(6回転半)」成功、後にギネス世界記録に認定
- FIS スノーボード・ワールドカップ(アメリカ・スティムボート大会)ビッグエア 優勝
- 1月:X Games Aspen 2025(アメリカ)ビッグエア 優勝
まとめ
今回は、スノーボード界の超新星・荻原大翔選手の凄さの秘密に迫りました。
- 2025年に「2340(6回転半)」を成功させ、ギネス世界記録に認定
- 父・崇之さんは「自分が滑りたいから」と息子を山へ連れ出した元競技者
- 父の「好きにさせる工夫」が、スノボを楽しむ荻原選手を形成
- 「見ていて面白い滑り」を追求する、根っからのスノボ好き
「スノーボードは遊び」と言い切る荻原選手。
お父さんから始まった「楽しむ才能」が、ミラノ五輪の舞台でどんな伝説を作るのでしょうか。
これからも、世界一のスピンマスター・荻原大翔選手の活躍を全力で追いかけていきたいと思います!
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