2026年4月20日の地震発生に伴い、SNS上ではある「伝説の放送回」が再び脚光を浴びています。
それは今から8年前の2018年7月7日、千葉県で震度5弱の地震を観測した際、NHK千葉放送局から放送された緊急ニュースです。
画面に現れたのは、スーツを着たアナウンサーではなく、「Tシャツ姿のディレクター」でした。
結局、たった1人でその緊急ニュースを完璧に切り抜けた五十嵐 鐵嗣雅ディレクター。
彼が当時、ワンオペでセッティングからアナウンスまでを完璧にこなしたことは有名ですが、そもそもどれだけの仕事をこなしたんだろう?
今さらではありますが、五十嵐ディレクターの「有能すぎる裏側」に迫ります!
▼そういえば、スマホから鳴るあの怖いアラート音は、地震と津波で違うんですよ。

五十嵐 鐵嗣雅(てつや)ディレクターがカメラの前に立った理由
ワンオペで被害報告する五十嵐鐵嗣雅ディレクターマジリスペクト
— AXotoko💙💛HongFu (@AXotoko) September 9, 2021
2018/07/07 NHK地震速報(ニコニコ実況付) https://t.co/1wV2fG0zmk #sm33492780 #ニコニコ動画 pic.twitter.com/3SjJ8GiIQg
2018年7月7日20時23分。
千葉県東部沖を震源とするマグニチュード6.0の地震が発生しました。
千葉県内では2012年以来となる震度5弱の強い揺れを観測し、NHKは即座に地震速報へと切り替わりました。
通常このような事態では、NHKの全国放送から各地の放送局に切り替え、現地の様子をリレー形式で伝えます。
ニュースセンター(東京)から「それでは、NHK千葉放送局から伝えてもらいます」と呼びかけられたとき。
画面に現れたのは、スーツを着たアナウンサーではなく、「謎の模様が描かれた白のTシャツをまとった五十嵐ディレクター」でした。
- 局内にいる人間は五十嵐ディレクターただ一人。
- 地震発生から中継回線がつながるまでわずか数分。
- 衣装に着替える時間はない。
- 放送機材をセッティングしてカメラの前に立って喋るところまで、すべて自分一人で完結させなければならない。
「電波ジャックされたのか」と疑われた「Tシャツ姿のディレクター」は、「誰かがやらなければ放送が止まる」という背水の陣が生んだものだったのです。
五十嵐ディレクターのワンオペセッティングの実態
「ディレクターがアナウンサーの代わりに喋っただけ」と思ったら大間違いです。
驚くべきところは、五十嵐鐵嗣雅ディレクターの「謎模様の白Tシャツ」でもありません。
本来なら数人のスタッフで分担する放送業務を、五十嵐ディレクターはすべて一人で、かつ同時進行で完結させていました。
1. 放送機材とスタジオの緊急立ち上げ
通常、夜間の地方放送局はスタジオの主電源や照明が落とされています。
五十嵐ディレクターは地震直後、無人のスタジオに飛び込み、真っ暗な中でカメラを起動させ、自分を照らす最低限の照明を確保し、放送用のモニターを稼働させたと思われます。。
本来なら数人がかりで行う「スタジオの立ち上げ」を、揺れが収まってから中継が回ってくるまでのわずかな時間で、たった一人で完結させたのです。
2. 自らを消し「情報」を優先する職人技
東京のニュースセンターに「NHK千葉放送局から伝えてもらいます」と呼びかけられた後、自身の謎Tシャツ姿を映して「今ここには自分1人しかいない」という状況を説明。
その直後、画面はすぐに千葉市内の情報カメラ(お天気カメラ)へと切り替わりました。
これは、五十嵐ディレクターが喋りながら手元のスイッチャーを操作し、自分を映すカメラから「視聴者が今、最も必要としている街の映像」へ正確にスイッチした証拠です。
本業が裏方であるディレクターだからこそ成し得た、冷静な判断でした。
3. 驚愕の「テロップ修正」マルチタスク
この時、私から見て最も有能さが際立っていると思ったのは、画面に表示された「名前テロップ」の動きです。
当初は急場を凌ぐための「ディレクター 五十嵐」という簡易的な表示でしたが、数秒後には正確なフルネームである「五十嵐 鐵嗣雅 ディレクター」へと修正されたテロップに切り替わりました。
実はこれは、五十嵐ディレクターが喋りながら、自ら送出機を操作してテロップを更新した可能性が極めて高いのです。
マイクに向かって正確なアナウンスを続けながら、同時にテロップ送出機を叩いて正しい情報を出し直す。
この並外れたマルチタスク能力こそが、ネット上で「有能すぎる」と絶賛された最大の理由だと考えています。
4. 完璧なタイミングでの「全国リレー」対応
東京のニュースセンターからの「NHK千葉放送局から伝えてもらいます」という呼びかけに対し、落ち着いた様子で「NHK千葉放送局ディレクターの五十嵐です」と応答。
アナウンサーとしての訓練を受けていないはずのディレクターが、イヤホンから流れる東京側のカウントダウンを聞きながら、自分一人のスタジオで放送を開始する。
ディレクターとしてすべての技術操作をワンオペでやりながら、謎のTシャツ姿でアナウンサー顔負けの冷静な口調で被災状況を伝えたのですから、ネット上で「電波ジャックかと思った」「有能すぎる」と騒がれるのも無理はありません。
そしてこの事態は、台湾などの海外メディアでも報じられ、「正装よりも速報を優先したプロの鑑」として、国境を越えて称賛されることとなったのです。
五十嵐ディレクターの難読名と「カラアゲニスト」
視聴者の目を引いたのは、その仕事ぶりだけではありませんでした。
画面に映る「五十嵐 鐵嗣雅(いがらし てつや)」という難読な本名。
ちょっとスキマを開けなければ、どこまでが苗字で、どこから名前が始まるのかも分かりづらい。
(冷静になれば「五十嵐」が苗字なことはわかるのだが、黒々していて混乱してしまいます。)
そして、読み方が難しいこのお名前とともに、ネット上で特定されたのが、彼が日本唐揚協会公認の「カラアゲニスト」であること。
そのユニークな一面が判明すると、そのギャップはSNSで爆発的な話題となりました。
「Tシャツ姿のディレクター」「アナウンスも上手い」「難読名」「超有能な仕事ぶり」そして「カラアゲニスト」。
あまりにも情報の密度が濃すぎでした。
まとめ
今回の内容をまとめると、五十嵐鐵嗣雅ディレクターの伝説には以下の3つのポイントがありました。
- アナウンサー不在という事態にTシャツ姿で出演、速報を優先した
- スタジオの立ち上げ、カメラの切り替え、正確な名前テロップの送出まで、数人で分担する業務をすべて一人で、喋りながら完結させた
- 難解な名前「五十嵐 鐵嗣雅(てつや)」とともに、日本唐揚協会公認の「カラアゲニスト」という意外な肩書きが、多くの視聴者に親しみと驚きを与えた
「放送事故」とさえ言われたあの瞬間は、実は一人のプロフェッショナルが執念でつないだ、最高に有能な「神対応」の記録だったのですね。
▼そういえば、スマホから鳴るあの怖いアラート音は、地震と津波で違うんですよ。


