欲しい本や気になる本を探しているとき、タイトルや著者がうろ覚えで困ってしまった経験はありませんか。
本屋さんの検索機やインターネットで検索しても見つからないような「うろ覚えの本」を、鮮やかな推理力でピタリと当ててしまうのが、福井県立図書館の公式サイトで公開されている「覚え違いタイトル集」です。
利用者のちょっとした言い間違いと、正解へと導く司書の凄すぎる連想ゲームが話題を呼び、定期的にSNSを賑わせています。
最新の爆笑事例やSNSでの反響をはじめ、この企画が誕生したきっかけ、そして裏側で支える図書館の「中の人」の正体について調べました!
当館の人気ページ 「覚え違いタイトル集」を更新しました(^^)/https://t.co/LgBO7aXWoX
— 福井県立図書館 (@Fukui_Pref_Lib) August 23, 2026
福井県立図書館の「覚え違いタイトル集」とは?
「覚え違いタイトル集」とは、利用者が窓口やカウンターで尋ねた奇跡的な言い間違いと、司書が見つけ出した実際の正解本を一覧にまとめた福井県立図書館の公式コンテンツです。
誰かが作った創作ネタではなく、すべて実際にカウンターで起きたリアルなやり取りというのだから驚きですよね。
2026年8月23日の最新更新により、登録されている事例数は約1,400件に到達しました。
X(旧Twitter)などのSNSでは「腹筋崩壊した」「司書さんの連想ゲーム能力が高すぎる」といった感嘆の声が相次ぎ、定期的にトレンド入りを果たしています。
最新の爆笑例と司書の推理
2026年8月に新たに追加された話題の事例を一部紹介します。
- 「ローリングって名前のホストの本」
- 正解: 『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』ROLAND∥著
- 解説: 「ローランド」という名前とホストというキーワードから、音の響きが似ている「ローリング」に変換されてしまった事例です。
- 「鳥の学者だけどそんなに鳥が好きではない」というニュアンスのタイトル」
- 正解: 『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』川上和人∥著
- 解説: タイトルではなく本の大まかなニュアンス(主張)だけを頼りに尋ねられた内容から、ドンピシャな著書を特定した司書の連想力と知識量が際立つ事例です。
ダメだ、リプ欄はもちろん、じわじわ笑えるのも多すぎて楽しすぎる。そしてこれで本を探し出せる司書さん達、ほんと凄い。 https://t.co/WiGlupU39V pic.twitter.com/5naxvmHg5v
— atsuko (@okada_pu) August 24, 2026
娘が勉強してる横で笑いを噛み殺しながら見ている。
— maki 2029 (@makitan0423) August 25, 2026
村上春樹の「IQ84」でもすでに吹き出しそうなのに「そば屋再襲撃」で腹筋崩壊した🤣何がどうなったのwww https://t.co/QRjXKYKqj0 pic.twitter.com/M2lbVJ71l6
書籍化もされた!「覚え違いタイトル集」
この福井県立図書館の「覚え違いタイトル集」は、Webサイト上の人気にとどまらず、2021年10月には講談社により書籍化され『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』として出版されました。
書籍版には1,000件以上の事例の中から厳選された90事例が収録されており、司書による推理の解説コラムとともに楽しむことができます。
なぜ作った?福井県立図書館「覚え違いタイトル集」の誕生秘話
お堅いイメージのある公共の図書館が、なぜこのようなユーモラスなリストを公式サイトで公開しているのでしょうか。
調べてみると、始まりは決してウケ狙いではなく、司書さんたちの真面目な工夫から生まれたものでした!
始まりは業務用のExcelメモ
その後、同じく同館の司書である井藤久美氏らが
「せっかく調べたデータも利用者の目に触れなければ意味がない」
「図書館には調べものを手伝ってくれる『レファレンスサービス』という専門窓口があることを広く知ってほしい」
と考え、2007年に公式サイトでの一般公開へと踏み切りました。
誕生秘話のポイントまとめ
| 項目 | 誕生秘話の詳細 |
| 最初の目的 | 司書同士で「覚え違いの傾向」を共有し、検索技術を高める内部用Excelメモ |
| 公開のきっかけ | 「レファレンスサービス(本探しの相談窓口)」の存在を市民に親しみやすく知ってもらうため |
| 込められたメッセージ | 「どんなにうろ覚えでも大丈夫だから、気兼ねなく司書に相談してほしい」という思い |
「こんな適当な覚え方で質問したら怒られるかも」という利用者の不安を打ち消し、気軽にカウンターへ来てもらうための真面目なPR戦略としてスタートした企画です。
プロとしての知識向上を目指しながら、同時に読者への優しさも忘れない姿勢が本当に素敵ですね!
参考記事:好書好日(朝日新聞社)
誰が作ってる?「覚え違いタイトル集」の作成者と更新頻度
「覚え違いタイトル集」は特定のライターやWeb担当者が作成しているわけではありません。
日々のカウンター業務に携わる現場の「中の人たち」によって手作業で維持されています。
- 作成者(中の人):
- 福井県立図書館に勤務する司書スタッフ全員
- 事例の収集方法:
- 日常のレファレンス業務(利用者の質問に応答する業務)で珍しい言い間違いや面白い勘違いが発生した都度、データベースへ入力
- Web(公式サイト)の更新頻度:
- 業務用メモは毎日蓄積されていくものの、Webサイトへの公開・更新は不定期
- 事例が一定数溜まったタイミング(年に数回程度)でまとめてWebサイトに反映
業務用の共有ファイルには日々リアルタイムで最新の勘違いが追加されていますが、公式サイトへの反映はまとめ作業を行うため不定期という仕組みも納得です。
まとめ
福井県立図書館の「覚え違いタイトル集」に関する主要な情報をまとめます。
| 項目 | 詳細情報 |
| 事例掲載数 | 約1,400件(2026年8月時点) |
| 作成・更新者 | 福井県立図書館の現場司書スタッフ全員 |
| 誕生のきっかけ | 司書間の業務共有メモから発展し、レファレンスサービスの認知拡大を目的に公開 |
| 書籍化実績 | 2021年10月に講談社より『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』として出版 |
| 閲覧方法 | 福井県立図書館の公式ホームページにて全事例を無料検索・閲覧可能 |
「覚え違いタイトル集」は単なる笑える珍回答集ではなく、本を探す人と図書館を結ぶ親しみやすい架け橋として機能しています。
もしも、探したいのにうろ覚えで困っている本がある場合は、諦めずに最寄りの図書館の司書カウンターへ相談してみてください!
