なぜリトルスプーンは閉店していた?復活までレシピが残っていた理由を調査

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2026年7月10日、札幌の街にあのお馴染みの看板が戻ってきました。

かつて北海道民に絶大な人気を誇ったカレーチェーン「リトルスプーン」の復活1号店が、本日午前11時に北大病院前店としてオープンしました。

最盛期には全国に60店舗以上を展開し、オレンジ色の玉ねぎ頭のキャラクターが印象的だったリトルスプーンですが、2012年までにすべての店舗が完全に姿を消してしまいました。

私自身、リトルスプーンのカレーが本当に大好きだったので、「あんなに大人気だったのに、一体なぜ潰れてしまったんだろう」とずっと疑問に思っていました。

消えたはずのリトルスプーンのカレーが、14年という長い年月を経てなぜ今になって突然復活できたのか、そこにはレシピを守り続けた人たちの存在と、復活劇がありました。

今回は、リトルスプーンが閉店に追い込まれた原因とこれまでの歴史、そして今日の大復活に至るまでレシピがどのように残っていたのかについて詳しく調べてまとめました!

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目次

リトルスプーンが閉店した原因とこれまでの歴史

リトルスプーン1999年に札幌市で1号店を出店して以来、圧倒的なスピードで急成長を遂げました。

北海道産玉ねぎをたっぷり使った独特のとろみと、甘みと辛さの調和が特徴のルゥカレーは、地元の「みよしの」や道外の「CoCo壱番屋」がひしめく激戦区の北海道で瞬く間に市民権を獲得。

道内各地だけでなく道外や海外にまで進出し、一時は60店舗以上を展開する巨大チェーンになりました。

しかし、その栄光からわずか数年で、ブランドは崩壊へと向かいます。

当時の運営企業が直面した厳しい経営難と、全店閉店に至るまでの流れを整理しました。

経営悪化と全店閉店に追い込まれた原因

あんなにファンが多くて人気だったリトルスプーンが、なぜ経営悪化してしまったのでしょうか。

調べていくと、複数の原因が見えてきました。

  • 食材価格の急激な高騰
    • 2000年代後半に起きた世界的な原材料費や燃料費の値上がりが、低価格とボリュームを売りにしていたリトルスプーンの利益を激しく圧迫しました。
  • 競合他社との激しい価格・出店競争
    • 北海道のカレー市場でライバルたちとのシェア争いが激化。
    • 急速に広げすぎた店舗の維持費が重くのしかかり、資金繰りが急速に悪化していきました。
  • 客足の減少
    • 出店を急ぎすぎて店舗が増えた一方で、日常的に通うお客の数が追いつかなくなっていったことも、結果的に客足の減少(売上不足)に繋がったと考えられます。

1999年誕生から2012年消滅までの時系列

リトルスプーンが誕生し、そして一度消滅するまでの具体的な流れは以下の通りです。

  1. 1999年:創業企業の「オーヴ」が札幌市にリトルスプーンの1号店を出店。
  2. 2000年代半ば:最盛期を迎え、店舗数は全国および海外を含めて60店舗以上に拡大。
  3. 2007年:経営悪化に伴い、創業企業の「オーヴ」がリトルスプーンの事業を「株式会社コンバージョン」へと譲渡。
  4. 2009年:食材高騰や競争激化による資金繰り悪化のため、「コンバージョン」が自己破産。
  5. 2012年:別の企業が店舗運営の一部を引き継いで継続を試みるも軌道に乗らず、2012年までにすべてのリアル店舗が閉店。

このように、2012年をもってリトルスプーンの店舗は完全に日本から姿を消してしまいました。

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なぜリトルスプーンのレシピは消えずに今まで残っていたのか

リアル店舗がゼロになり、もう二度とリトルスプーンのカレーを食べることはできないのだと思っていました。

しかし、リトルスプーンの命であるあの秘伝のレシピは、裏でしっかりと受け継がれていました。

全店閉店後の2012年以降、商標とレシピを正式に承継したのが、札幌市東区に本社を置く「エムフローズン」という会社です。

エムフローズンは店舗を持たない代わりに、工場で作った美味しいルゥを「冷凍レトルトパック」にして、コープさっぽろの宅配サービス「トドック」や楽天市場などのネット通販で販売し、2026年の現在まで味を守り続けていました。

また、この冷凍レトルトパックには飲食店向けの業務用大容量サイズもあり、札幌市内の一部の定食屋さんなどでメニューとしてこっそり提供されていました。
私も実際にそのお店へ足を運んで、「本当にあのリトルスプーンの味だ!」と感動した思い出があります。

このように、表舞台からは消えても、家庭用や業務用という冷凍レトルトの形でレシピの製造ラインが維持されていたからこそ、今回の復活へと繋がるバトンが途切れずに残っていたんですね。


リトルスプーンが2026年7月に復活!

そしてついに、2026年7月10日、リトルスプーンは店舗として大復活を遂げることができました!

そのきっかけは、札幌ラーメンの老舗「味の時計台」を展開する「時計台観光」の鴨田誓一社長でした。

復活のきっかけは、鴨田誓一社長が、かつて札幌で愛された味を紹介する動画を観た際、リトルスプーンという存在を知り、「リトルスプーンのカレーを食べてみたい」と言い出したことでした。

いかにも社長の思いつきって感じ(部下が大変)

リトルスプーンの味を継承していた「エムフローズン」から冷凍のレトルトカレーを取り寄せて口にした鴨田誓一社長は、リトルスプーンのカレーの美味しさに確信を持ち、「これは札幌市民に受け入れられる。リトルスプーンの味を残したい」と考えたそうです。

元々受け入れられていたんですよ

そこからの動きは早く、「時計台観光」と「エムフローズン」は業務提携を締結。

エムフローズンから当時のままの美味しいルゥの提供を受けて、時計台観光が店舗展開を開始することになり、復活1号店となる「北大病院前店」のオープンが実現しました。

ちなみに味の時計台自体も、2020年10月に閉店の危機にあったところを、関東で横浜家系ラーメン「魂心家」などを手がけるトイダックの鴨田誓一社長が事業を引き継いで存続させたという過去を持っています。

「札幌の親しまれた食文化を守り、残していく」という鴨田誓一社長の想いが、ラーメンだけでなく今回のカレーの復活劇にもそのまま活かされているんですね。

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まとめ

リトルスプーンの1999年の誕生から、2012年の閉店、そして2026年7月10日の大復活を遂げるまでの流れをまとめました。

年代・日付出来事
1999年札幌でリトルスプーン1号店が誕生。
玉ねぎたっぷりのルゥカレーが道民にヒット。
2000年代半ば人気は全国・海外へ広がり、最盛期には60店舗以上を展開する巨大チェーンへ急成長。
2007年〜2009年食材価格の高騰や競合との激戦により資金繰りが悪化。
運営会社が自己破産へ。
2012年運営を引き継いだ別会社も軌道に乗せることができず、すべてのリアル店舗が閉店
閉店〜2026年エムフローズンがレシピを承継。
「トドック」やネット通販、一部の飲食店へ冷凍レトルトパックで味を供給。
2026年6月時計台観光の鴨田誓一社長がリトルスプーンの味に感動し、エムフローズンとの業務提携を発表。
2026年7月10日復活1号店となる「北大病院前店」がグランドオープン。

一度は完全に無くなってしまったと思っていたお店が、多くの人の「この味を残したい」という熱意によって、今日こうして14年ぶりに復活したというのは、一ファンとして本当に嬉しいニュースです。

当時のレシピがそのまま工場で引き継がれているため、あの独特のルゥカレーの味わいは、あの頃の思い出のまま再現されています。

今日オープンした北大病院前店をスタートに、これからまた札幌のあちこちでオレンジ色の玉ねぎ頭のキャラクターが見られるようになるかもしれないと思うと、これからの店舗展開が楽しみでなりません。

かつて通い詰めた方も、まだ食べたことがない若い世代の方も、ぜひ新しく生まれ変わったリトルスプーンの店舗へ足を運んで、あの道民お馴染みの味を体験してみてください!

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